またぎの里を走る鉄路 秋田空港~鷹ノ巣
またぎの里を走る鉄路 秋田空港~鷹ノ巣
秋田空港からは乗り合いタクシーで角館に。本来なら相当間延びした時間になってしまうのだが飛行機の遅れでそれがだいぶ縮まってくれたおかげでそんなに待ったという感じもなく出発。

乗り合わせたのは同じ東京便で来た自分よりも少し年上に見えたの夫婦。一人だから前に乗せて貰ったけど本当に一面銀世界でそれなりに交通量があるが混むこともなく淡々と走る。BGM代りにラジオを流しているかと思ったら交通情報とニュースの時だけボリュームを上げるから本当に情報収集として使っていたのか。それにしてもニュースでは大雪で交通機関の乱れと交通情報ではあちこちで事故や立ち往生での渋滞とかそんなのばかり。冬の東北日本海沿いだけに本当に雪深いと思ったら今年は大雪だったのか。

角館の武家屋敷近くでタクシーを降りて駅まで散策。最初、乗り継ぎが悪いとネガティブに考えていたが裏を返せばその場所を散策する時間にもなるのだから最初から待ち時間を有効に活用する方法を考えていればよかった。ちなみにここまで1時間で2200円は安い。さてさっそく駅に向けて歩くことに。ここでブーツの爪を立てれば元々パウダースノーでさほど滑る感じもなかったがこれは本当に安定して歩けるがただキャスターバッグが車輪が回らなくてとんぼをかけているみたいに。それでもそんなに重たくならないからいいとするか。

屋根にも相当量の雪が積もる武家屋敷を見て思ったのは除雪行き届いた現代だからこそ道もしっかりとわかるが昔は冬の間閉ざされた世界に近い中でどんな生活をしていたのだろう?食べるものは今に伝わる保存食を見ればわかるが凛とし冷たい空気が張り詰める中で剣術に磨きをかけたのだろうか?それとも書物を読みふけっていたのだろうか?

あまりの雪深さに結局、回り道とか一切することもなくそのまま角館駅に到着。距離が1キロちょっとだから軽く考えていたが雪での歩きにくさやスピードがおちることもあって感覚的には2キロ以上あったような気分。まだ列車には早かったがかといって駅前に食事できそうな場所もそんな時間もないから売店でお昼をかって列車の中で食べることに。

大雪と単線と言うこともあって秋田新幹線は遅れがちでの運転している中乗り込んだ内陸縦貫線は定刻で出発。まぁ3割くらいの乗り具合かな?お年寄りや小中学生を中心に以外にも小さな駅でも少しは客の乗り降りがあるもののやっぱり混み合うようなこともなく、その点は当面の支援が得られたことでひとまず廃止問題を回避したものの経営環境が厳しい路線というのはうなづけてしまう。だからこそいわゆる葬式鉄の現場では普段からこれだけ乗っていれば廃止しないで済んだという声が聞こえる中でやっぱり乗れるときに乗っておきたい。

またぎの里を走るとかでたまにテレビで出てくるが冬場ははっきりいってモノトーンになりがちな景色がそれを手伝って単調に感じてしまう。それに追い打ちをかけるように防雪林で視界が開けない場所もあったり窓の近くまで雪壁ができあがっているような所もあるがそれでも雄大な自然の中を走っていくなかで時間をかけてだんだんと車窓に見入るようになっていく。途中の阿仁合で同一ホーム乗り換え。別に通し列車で走っても変らないダイヤだからおそらく車両の交換。ここからはさらに山深いところを走るようになり景色がめまぐるしく変る。

終点の鷹ノ巣につれてやや人が多くなりその中でカルチャーショックをうけたのが女子高生たち。制服通学の人たちはほぼ全員がタイツ+ブーツ。たしかにブーツだと雪が入りにくいし暖かさもかんがえれば実用的かも。相変わらずひなびた風景が続く中で町中に入ったということもなく増える線路で終点に着たことを実感して鷹ノ巣に到着。またぎの里の鉄路内陸縦貫線、今度は雪がない季節に乗ってみたいな。

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