貸切特急はまかぜ 豊岡~大阪
貸切特急はまかぜ 豊岡~大阪
豊岡で迎えた朝はいうまでもなくうだるような暑さ。朝食も時間帯的に間に合わないためにまたもや車内で済ませられるような簡単なものにして今回の旅の目当てであるはまかぜに乗り込む。

交代の運転手とともに停止位置で待ってアイドル状態のエンジン音を鳴らしながら181は定刻にホームに滑り込んできたのはいいが撮影しようとしたら交代の運転手があわてて貫通扉にかけよるからなにかと思えば貫通幌の留め金が外れている(汗)。まぁ運転には影響ないところだろうから大丈夫かな?

今回は混み具合が読めなかったためにあえて指定席を取ったが乗っているのは己だけ。餘部鉄橋の工事で運転区間が短縮されている関係もあるが鳥取始発でも時間的に鳥取の人は後続のスーパーはくと2号のほうが1時間も早く着くしここ豊岡にしても後続のきのさき2号で福知山乗り換えでも時間差はわずかで、北近畿2号なら大阪9時前といい時間。こう考えると中途半端な時刻設定にも思えるのだが今日がたまたまとか、折り返しが混むとかなにかこの時間にする理由があるのかもしれない。

さて豊岡を出発してエンジンを吹かし徐々に速度を上げ山陰線を一路東へ。乗っているキハ181の車内はシートが交換され快適さはあがっているが網棚は先端部分にプラスチックのカバーがついた簡易改良だし化粧板・カーテンは交換されているが古さはいなめない。そして今にも止まりそうそして一部の音が出ないくたびれたオルゴールが一層ノスタルジーをかきたててくれる。山陰本線でも高速化から漏れた区間の一つでもあるここは緩いカーブとか出せる区間ではなるべくスピードを出そうとするがそれでも限度があり豊岡-和田山で485改め183が25分に対して31分と交換待ちとかいれても随分と差が出ている。ここで就職活動?らしき若い女性が2名乗り込み3名でこれがこの列車のこの号車で最も乗った区間。

和田山からは播但線に入るからか停車時間が長いなと思ったら定刻を過ぎている。何かと思えばさっき外れていた貫通幌を針金で縛り付けて応急処置。2分遅れで出発しその後のアナウンスでも車両点検(笑)という理由がつけられていました。さてここからは田園風景の中を走るが両側に山が迫ってきていよいよ山越えが始まることを暗示している。山に挟まれた谷にできた川に線路がほぼ並行し流れに遡るかのようにキハ181はエンジンを吹かし勾配に挑み始めるがキハ40のような低馬力車があえぎあえぎ上るような悲壮感はなく室内にいれば防音がきいているからかエンジン音もそんなに気にならないそれなりの速度で確実に上っていく。そういえば昔キハ181は特急しなの・つばさの勾配区間でエンジンがオーバーヒートを頻発させるという辛酸を舐めた経験があるだけに勾配路線での運用が気になるがそれでもつばさ・しなので苦戦していた以上の長い間山陰地区を走り山口線やここ播但線を上り下りしていたのだから落ち着いたのだろう。

勾配が一段落すれば再び架線下を走るディーゼル特急に逆戻り。今度は田園地帯からだんだんと住宅が目立ち始めて高架化され立派になった姫路に到着。ここで自分以外の2名は座席の向きを変えている間に降りてしまい再び貸切に。

姫路を過ぎればいよいよ高速ゾーンの山陽本線に突入かとおもいきや途中、加古川・西明石にも止まる新快速の23分同じノンストップのスーパーはくと4号なら20分のところを30分と物足りない走りほんとうに線路がいいだけにじれったい。ただこれはもしかしたら播但線の勾配区間で過熱したエンジンを冷ますため?とも思えてしまう。ようやく速度があがるのが日本最長の複々線が続く明石から。新快速よりもわずかに早いというのはこの列車が特急だからという証でありDML30HSは時折唸りをあげ生まれ持つ性能を生かして電車顔負けの早さでこの日本一とも言われる高速ステージを走り抜いていく。明石海峡大橋に須磨の海岸が一望でき港町神戸を走り抜け尼崎をすぎればもう終点大阪。

これで今回も旅もあとは飛行機に乗るだけでもちょっと時間が余ったから何か寄り道を考えないといかんな。

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