北の大地を駆け抜けた車両たち 小樽にて
小樽につけば運河とか観光名所はそっちのけで小樽市総合博物館へ。ここは北海道を駆け抜けた名車たちが数多く保存されていてしかも碓氷鉄道文化村・鉄道博物館同様に広いスペースに分散されていてじっくり見られるのが実にいい。

エントランスは昔の駅風に作られていて入場券は硬券でできていて自分で日付を刻印して入場。入ってすぐには北海道いや日本でもまだ初期の頃の鉄道で活躍していたSLしづか号がここに来る人を迎えるかのように鎮座している。アメリカ生まれ故に西部劇にでも出てきそうなスタイルに黒塗りの車体は独特の雰囲気を放っている。屋内の展示は軽く見ていよいよメインの屋外展示場へ。

DE15・DD51などありふれた形式が多いがありふれているが故に活躍範囲も広く功績も大きいというもの、カメラを向けるのをためらいたくなる保存状態があまり良くない車両も結構あるが、厳しい北海道で車両を屋外に保存してあるが故のこともあるし旧客やDD13の傍らで修復作業に汗を流している人もいたのだからいつか現役時代以上に綺麗になるまで持ちこたえてくれることを願いたい。現にED75なんて検査出場したての状態と見間違えるほどに整備されているくらいだし。

その中でひときわ輝いて見えたのが北の特急網のパイオニアであるキハ82。丁寧に修復されている。昔の大沼公園あたりで走るのを見たことが一度あったきりでとうとう乗る前に全車引退してしまっただけにこうしてみられるのは実にありがたいし見ていて模型で持っているのをさらに手を加えたくなってきた。

他にも除雪車のDD14は深名線の特雪の写真が印象的だったし引退するまで存在が隠されていたマニ30は初めて実車を見たのが会社の近く(爆)でなにせ見たことも聞いたこともない車両だし当時はネットで検索してもロクに情報がでてこなかったが今ではこうして展示してあるのだから貴重といえば貴重だし知る人ぞしる世界かも。そしてこのマニ30を含めて多くの車両が室内にも入れるから内部の様子もよくわかるしいろいろと問題とか手間もあるがこういうところがありがたい。

そして機関庫の中ではSLが保管されているがやけに暑いし油の臭いがするが何かと思えば、どこからともなく汽笛が。そして気がつけば後ろにはさっき機関庫にいたSLの姿が。これはしづか号と同型のものらしく園内を一日数回客車を牽引して走るというがあれがまさか本当に動くのにはビックリした。

じっくりと観察していたらいつまでかかるかわからないので半分仕方なくほどほどの時間で切り上げることに。現在修復中で非公開の車両もまだあるし今回状態が悪い車両もきちんと修復された頃にもう一度訪れたいと思いつつ後にしたのだった。

コメント

nophoto
昔の庭だな・・・
2009年10月6日21:40

なんか・・・進化しちょる・・・そう言えば、あの当時は建設中だったな・・・
博物館から小樽駅まで伸びる妙な鉄路はいまだ健在なのだろうか?

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