旧客でいく横須賀線

濃厚なたたずまいの旧客はすでに八高線で乗っているが今回は夏。入ってみればもちろん非冷房ではっきりって洒落になってない。そして牽引する機関車は高崎の名機EF65-501、汽笛一声ゆっくりと横須賀を出発暑かった車内にトンネルに入る手前に一瞬の涼風は電機＋発電用エンジンを持たない旧客ならではのもの。列車は、普通列車のすぐ後を走ることもあって割とゆったりと走るから最近のがさつな電車が必死になってスピードを出すのと違って揺れも少なく音も窓全開だからジョイント音とかレールを滑る音やブレーキを掛けている時に聞こえる鋳鉄ブレーキの音や空気弁の音など決してうるさいということもなくむしろ旅情をかきたててくれるＢＧＭに聞こえてくる。

最初の停車駅、逗子では和太鼓の演奏によるお出迎えこれも窓を開けているからよく聞こえてくる。そして客車にしては短い停車時間の後に発車。自動扉ではない旧客故にデッキ事に係員が立っていて防犯なのかよく分からないが警察官が手持ちぶさたに立っていてさらにデッキとか通路では撮影やら録音する人などで落ち着かないのがちょっと惜しいところこれさえなければ完全に昔の列車の世界だったのに。続いて鎌倉に止まって観光客が物珍しそうに見送って北鎌倉では大量の撮影している人に見送られて大船に到着。普段の横須賀線なら大船からは速度レンジが一段上がるが今回はそんなのお構いなしにゆっくり走って戸塚からは東海道線に入るがちょっと速度が上がっただけ。たださっきから気になるのはEF65はこんなに非力だったかな？横須賀からずっと加速はすごくスローだし途中で加速するときも衝動などでそれがわかるがやっぱり加速しない。今日は旧客6両＋重りと化したEF64だから重さ的には普通の客車8～10両くらいだから重たいといえば重たいが富士＋はやぶさに乗ったときのEF66加速の良さを考えるともうちょい加速してもいいかなと思ってしまう。EF65が非力なのかそれともEF66がパワフルすぎるのかどっちなんだろう？

車内放送が流れ始めると左手に相鉄が見えてきて終点横浜に到着。短い時間だったけどいつもとは全く違った車両でいけば新鮮な感じがするのは何でだろう。そして横浜駅でまた撮影するもホーム端は係員がロープを持ってギリギリまで入れなくするしあと、最近安くなって子どもでももてるようになったデジカメ片手の連中には人が好位置をとるために待っているのに横からちょろちょろと入ってくるし撮って画像を確認して撮り直してでどかないのも多いしあと、自分はアナログな人間なのでわからないが停車している列車に向かってデジタル一眼でマシンガンの如く連射する人、段階露出のプログラムがあるならともかくそのドライブ音に酔っているのかな？自分はフィルム式だから段階露出以外はもったいなくて連射ということをしないから理解できないからかもしれないが。

横浜に着いてからは買い物してさすがに帰りは京急で帰宅。それにしても今回は乗って撮って列車も自分のリズムもスローな追っかけだったな。