63シュミレーター
屋外の機関車などを一通り見てからは今度はEF63とかが止まっている機関庫へ。タブレット閉塞機がその当時の技術をうまく用いて完成度の高い領域に入っていた話をしたりアプト式の機関車そしてEF62・63を見ているとなんだか、廃止から10年なんてまだ経っていないようにも思えたし、外からはあのたくましいEF63特有のブロアーの音や汽笛が聞こえてくる。単なるノスタルジーからくる幻聴ではなくて体験運転で本当にEF63が走っているのだ。架線電圧を下げているから、ノッチ進段の回数も少なかったりコンプレッサーがちょっと間の抜けた音なのは愛嬌だな。

自分は体験運転の資格がないからその変わりにEF63のシュミレーターにチャレンジ。1回1000円はちょっと高いと思ったが運転席に座りインカムが無いのが残念(最近言ったどこかの部品屋でEF63のインカムマイクが売っていたような気も)、とはいうものの出発準備が整って汽笛を一発鳴らして出発進行!そしてブレーキハンドルを緩め位置に傾けるとシューーーーとブレーキ弁からはっきりと音がそれも電子で合成したのではなくて本物の空気の流れによって生み出される音が。そしてノッチを1ノッチにしれた瞬間、カラッカラッカラッと抵抗がつなぎ替えられた音がしてゆっくりと列車が動き出す。そして速度が上がるにつれて2・3・4とノッチを上げる事に後ろからはカチャカチャカチャと機械が動く音がし自動進段領域のS・SP・Pと進段するごとに今度はカラッカラッカラッとリズミカルにカム軸が進段していくのがはっきりとわかる。

今回の列車は特急あさまで自分は進行方向最後部の運転席でEF63を操って碓氷峠を登るわけだから展望はいいとして熊の平あたりまでは時折警笛を鳴らしたりしながら気軽に登っていったけどトンネルが断続するようになってからは今度は空転との戦いが。空転が始まるとパネルにどっちの機関車のどの軸ユニットかが表示されるとともに、再粘着をはかるように機械が自動的に動きそしてそれでも収まらなかったりすると今度は砂を撒くようになる。ただシュミレーションでは砂を撒くだけが空転を止める方法になっているのは残念だったけどこんな動きまで用意しているのは凄い。

66.7パーミルを上り終えて軽井沢に近づくとノッチオフ。そしてすぐさにブレーキで止まって終了。10分と短い時間だったけど左手のブレーキはまさに機関車の息づかい、右手のノッチは機関車の鼓動これを操って峠を登る他ではできない体験だけに終わってみたら1000円でもこれだけリアルなシュミレーターを楽しめる場所もないしここまでできているのに驚かされた。そしてこれをやっていたらちょうど閉園の時間。いよいよ帰り道がまっているのか。何時に帰れるかな?

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