もう一つの支線北条鉄道 粟生〜北条町〜粟生〜福知山
粟生では加古川線が遅れていたにもかかわらず北条鉄道の列車は待っていてくれたおかげで予定の列車に乗ることができたものの車内は高校生の下校ラッシュで1両編成のディーゼルカーは満員。座れないから仕方なく最後尾で後ろ向きの展望になってしまったけどそれはそれで頼もしい。

さっきの三木鉄道よりもこっちは路線もいくらか長く、当然駅間も長いし風景も平地が続いたかと思えばちょっと山間な所も走ったりとメリハリがあるし意外にもこっちのほうが神戸から遠いが沿線が意外に民家も多い。といっても駅は国鉄時代のままだし終点の北条町だけがやたら立派な駅に整備されている駅前広場があったりとするのはやっぱり過疎地を走るローカル線の宿命かも。そしてこの駅に置いてあるのが今となっては貴重な2軸のレールバスハイモ1985。富士重工のLE−Car2の数少ない現役。

そしてあまりのあめでここでも軽く撮影して終わり。そしてふと考えると、最近の電車の世界では標準化の名の元にJR東日本のE231系の思想を受け継いだ車両が増えているけどディーゼルカーではそれが1980年代後半から始まっているんだよな。富士重工・新潟鐵工(新潟トランシス)製の標準車体を各鉄道が需要などに合わせてシート配列やトイレの有無を選んだりしているだけだし他にもバスの部品を多様していてまさに運賃箱なんてバスそのものだし鉄道の世界の標準化の流れは止まらないかもと思ったりもする。

そして、折り返しの列車で再び粟生に戻って加古川線に乗り換えて終点の谷川へ。ここで福知山線が大雨で徐行になったりしてダイヤが大幅に乱れているという事態に遭遇。いつになっても列車はこないし、少なくとも1時間以上遅れた北近畿がゆっくりと通過する始末。電車を待っている人も20人もいないから駅員さんが一人一人に行き先を聞いて運転の見通しなど状況を説明して回っているのは頭が下がる。そんな流星の所にもきて行き先が福知山と告げると
「お客さん、福知山まで行かれるのですね。次の電車が運休になって次の電車がだいたい予定より20〜30分遅れでくるくらいです」
と言うのでもはや、天気には逆らえないし諦め気味に
「さっきの特急、止めてくれればお金払ってでも乗ったのですけどね」
なんて冗談交じりに言ってみたら
「まったくそうですよね。30キロの徐行運転ですからあれじゃ特急なんていえないですからね」
なんて冗談交じりな答えが返ってきて笑いながら次の客への説明へ。結局ここで2時間足止めを喰らって電車がきてそれが113系の延命改造車しかも8連。この台風のなか出かける人もいないからガラガラで流星の乗った車両は貸切状態。福知山までは結構好みの古い感じの街並みが何カ所もあって晴れていたらもっと楽しめただろうなと思いながら外を眺めていてお城が見えたら終点福知山。

あとはホテルに直行して夕食をどうしようかと思ったがこれから台風が来るし出歩きたくないからホテルのレストランにしようかと思ったが部屋に置いてあったメニューを見て値段の高さにゲンナリしてそして先客が何組かいて大騒ぎしているから断念。結局近くのスーパーでお酒を仕入れて100円ショップで折れた傘の代わりを買ってコンビニでつまみと夕食を買って部屋で食事。今回は悪天候が予想されて最悪ホテルで缶詰になるかと思ってDVDプレーヤーを持ってきて正解。それにしてもなんだか冴えない旅になってきているな。

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