銚子の潮風をあびて
観音駅から乗った電車は信じられないほどの混雑。単行だから乗っている人数はそれほどでもなくてもほぼ満員。これがいつもの日中の光景なら増結しても採算は取れるだろうし、間違いなく廃線の危機に陥ることはない。さっき銚子駅から乗った時もこんなにいなかったしと思ったら、犬吠駅で旗を持ったスーツ姿の人の先導でごぞっておりていく。もはやツアーのアトラクションと化したわけか。
来た電車は元伊予鉄道クハ400形で1950年製の801。あまり走らないだけに貴重な車両に乗れたけどこの混雑では釣り掛けサウンドを楽しむだけで精一杯だった。

自分はそのまま終点の外川まで行って折り返すことに。ここは銚子電鉄の駅では唯一昔ながらの外観を保っていて駅前のちょっとした広場と言いまさにローカル線の終着駅という風情をかもしだしていてなんだか素朴でいいなと思ってしまう。折り返しの時間はゆっくりとあるから写真をとったりして、再び乗り込んでお隣犬吠で下車。

犬吠ではサポーターズクラブの勧誘(いわば募金)をやっていてさすがにこの路線にはまだがんばってもらいたいからわずかばかりの浄財をささげ、あとはおみやげに濡煎を買おうとしたら売り切れ。
しかたなしに、電車の形の箱にはいった「でんでん酒」を買って再び乗り込む。ホームでは携帯やデジカメ片手に撮影する一般客がいたからその人達の邪魔にならないように(自分が邪魔しないように)超望遠でアングルの悪さをカバーして何とか撮影して乗り込む。帰りは行きよりはいくらか空いているがそれでも混んでいる。ただ、多少景色を楽しんだりする余裕もできてきたしあと、車内の中吊り広告をみれば、銚子電鉄からのお礼だったり、2ちゃんねる一部の人たちが主催する遠距離バスツアーの広告があったり広告と言うよりは銚子電鉄をテーマにしたメッセージが集まっていてなんだかみんなそれぞれの考えでなんとか残そうとしているというのがよくわかるな。

そのまま銚子に戻って、今度は成田線回りの電車で帰る前に駅前のコンビニでさっき売り切れていた濡煎がおいてあるというのでビールと一緒に買って醤油の香りと味が口の中に広がる濡煎片手にビールを飲みながらの帰り道。ただ途中からものすごく混んできたから早めに終わらせておいて良かった。その後は総武快速−京急で帰宅。銚子にいけてよかったのと、今度はゆっくりと全区間を歩きながら楽しんでもいいかなと思った。

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