九州乗り回し　〜筑豊の難所を踏破せよ〜

西鉄香椎からJRの香椎までほんの少しあるいて香椎から博多に戻るときに最初に来た電車がソニック。周遊キップだから特急券もいらないし乗ってみたら自由席ながらシートピッチさえ除けば座り心地といいこれはどこぞの会社ではグリーン車と銘打ってもおかしくないようなシートにビックリ。といってもじっくりと乗り心地を楽しむわけでもなくてすぐに博多に到着。

博多に着いてからは駅弁のちらし寿司を持って博多南往復。特急なのに列車名とか号数もまったくつかない某銀行カラーの100系の2＆2シートに揺られること10分ちょっと。駅弁を食べて片付けて一息ついたら博多総合車両所の一角にある博多南駅に到着。そして車内清掃のために追い出されて駅で待っていたらかなりの人が列車を待っている。そして準備が整って乗り込んで今度は九州新幹線の工事現場や本線と分岐する場所とかをじっくりと眺め往復終了。

今度は篠栗線で817系。室内はよくできているがあまりに素っ気ない車体はいかがなものかな？しかも混んでいて景色どころではないからここは寝るに限るとばかり寝て起きたら混んでいるのは変わりないが景色もだいぶ開けていき、ローカルムードがでてきたところで桂川に到着。ここからが、難所の始まり。

桂川−原田間は列車本数が少ない難所となっていて師匠はこれが乗りたかったらしくて今回の旅行でも宮地岳線とこれは最優先にしたいくらいと言っていたし、どれだけ凄い路線なんだろう？車両は国鉄末期に作られたキハ31。国鉄がJRに後を託して開発した今で言う軽快型の初期の車両でコスト削減のためシートはなんと0系新幹線の転換クロスシートの廃車発生品が再利用。さすがにモケットは貼り替えたからすぐにはわからないがこの形はすぐわかる。そして数人の客を乗せて出発。この区間はまた山深い場所を走るが、今ままでに経験した山岳路線とは違って絶壁とか線路脇に川があるような所もなくてひたすら勾配と山深いところが続きトンネルの数もあまり多くない路線で、地形が落ち着いてきたら終点の原田に到着。

ここからは、鳥栖まではかもめ＋ハウステンボス＋みどりの3本立て14両の特急に乗ったら立つ場所に困るほどの混雑。そして久留米で降りて大牟田まではリレーつばめ。さっき博多で見たときはすごい数の人が並んでいたから立ちかなと思ったら熊本止まりは幸い座れる場所があった。ラッキー。でもこのリレーつばめこと787系が飛ばすからとにかく揺れる。ボルスタレス台車特有の跳ねる感じの揺れが高速走行中はひたすら続く。もしかしたら、普段京急のどっしりした感じの揺れが基本だから余計に揺れていると思うのかも。

大牟田からは、折り返し博多行きのリレーツバメのG個室を奮発。1時間ちょっとの間だけどグリーン個室のゆったりしたレイアウトに折り畳めるテーブルに飲み物をおいてソファーもすごい座り心地がいいしリクライニングシートもすごくいい。まさに贅沢な時間を満喫。博多からは今度は白いソニックで小倉へ。自由席とはいえ革張りでさっきのグリーン車には劣るがそれでもどこぞの会社のグリーンだと思えば納得できてしまう。そしてここで本格的な振り子初体験。とにかくレールに食い付くしカーブから戻った後にワンテンポ送れて傾きが完全に戻るのしカーブに入る前にあらかじめ車体を傾けていくからさっきのつばめとは乗り心地も大違い。そんな振り子を楽しんで今日の宿がある小倉に到着。難所も制覇したしこれでほぼ九州にきた目的はほぼ達成できたな。