客レで行く宇都宮トラブル道中 その3
宇都宮から全車指定になるのと、定期列車代用の役割もなくなるためここで立っていた人はみんな降りて車内は1ボックスに4人組以外は哀惜もほぼないくらいに落ち着いて、発車しようとしたら再び車両点検。外をみればまた連結部をみているからさっきのトラブルが再発したと確信してさらに湘南新宿ラインの特快が先に行くというので急ぐ人はそっちに乗り換えてくれてさらに空いてまさに昔の急行列車を彷彿させるようなムードに。遅れと順番変更が一般客と中途半端なマニアを振り落としてくれたおかげで変なのもいないし本当にこの列車に好きで乗っている人たちだけの空間がここに現れることに。そしてそれが後にすごいハイライトを見せてくれるとは。

45分遅れで宇都宮を出発。ここで二人で足を投げ出して窓の所のテーブルにおつまみをおいて二人で乾杯。他のボックスでも似たような光景が繰り広げられていてもはやそれぞれのスタイルでくつろいでいてもう終電に間に合うのと打ち切りさえなければいいという感じになってきている。途中でさらに快速と湘南新宿ラインの2本抜かしで長時間停車となればごぞってお酒の買いだしなもんだから、売店は長蛇の列。そして立ち食いそばに目がとまってお持ち帰りでもできればなんて思って聞いてみたけどさすがに断られた(笑)。

前の列車に挟まれる形で速度もそんなに高くなくて夜風も心地よい東北時をなんとか走っていき大宮に到着。沿線ではすっかり日が落ちて撮影不可能な時間だけに上りでカメラをかまえるとしたら大宮と言うことで脚立に三脚で固めた人たちが停車位置付近に大量に群がっている。

そして、事件は起きた。三脚を構えている連中のホームには同時到着で高崎線の普通が入ってきてそれでうちらの列車が到着。普通なら高崎線を先に通すのだが指令が足の遅い客車でも赤羽しか止まらない分だけ早いから逃げ切れると判断してうちらの列車を先に通すらしく、隣のホームでは高崎線が止まっているのに甲高い汽笛がホームに鳴り響きゆっくりと動き出した瞬間、車内にいる人たちが総立ちで歓喜の声と共に拍手があがっているではないか(爆)。それはおよそ1時間遅れにも関わらず撮影するために待っていた人たちの期待をE231という次世代車が全てぶち壊してくれたことことに対する喜びと粘っていた人の労力をあざ笑うかのような声、もちろんその後全員で大爆笑。でも撮影していた人たちはとんだ災難だな。

列車は上野に向けてラストスパート、後ろに高崎線がいるから追いつかれまいとDD51はタービンを響かせながらフルノッチで走っていくその姿にみんなで感動の声が。最後は無事に上野に滑り込んだけど今回はまさしく珍道中だったな。

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