客レで行く宇都宮トラブル道中 その2
烏山に着いたらさっそく乗客の入れ替えとともにたちまち車内は満員になってその間に機関車は機回しをして上野へ向けての仕度を整えていくが・・・DD51の機回しになんであんなに人がいるんだ?上野寄りのデッキに3人にキャブに運転士とあと2人に後ろのデッキに2人に作業服の作業員が2人。そして、決してスマートとは言えないほどのショックとともに連結。こればかりは重たい機関車だからいいとするか。

発車時間になって汽笛が鳴り響いてゴツンという衝動がして走り出すかと思えば客車はピタリとも動かずに停止。そして、慌てて作業員やら職員達が機関車に向かって走っていってあれやこれややって
「チェーンが外れているぞ」
なんて叫び声が聞こえると共に客車と機関車を結ぶ空気缶のコックを操作している。ひょっとして電気連結器があたりまえの時代だから空気管をつなぎわすれていたとしたら、貫通確認ができてないから客車は動かないけどなんともいえずおとろしい。そして、合計11人での機回し結果がこれ。貨物なら運転士と操車係りの2人でできるというのに。車内はエアコンがほとんどきいていないからみんな窓をあけているのでこのやりとりをのぞいて苦笑い。20分遅れでやっと発車。

ホームが短くて3両しか止まれない烏山線だから客車は前2両だけしか扉を開けないようにしているから各デッキに職員が立っているのはいいが最初の停車駅、滝でまたもやトラブル。今度は前2両とめたら一番後ろの車両からホームが見渡せなくてしかも職員がデッキ立っているから安全確認ができない。そうしたら職員が子どもが座っているボックスの窓をあけて慌ててホームにでて旗で合図を送り出すのに思わず
「戦後直後じゃないんだから」
というツッコミと笑いがきて、次の駅からは無線連絡をしようとショルダーバックみたいな大きさの列車無線を持ってきたら今度は接触不良で使い物にならなくて、接点に息をふきかけたりしてもがきだす。これだけの係員が乗っていてこの始末。もはや来年は100%この列車は走らないと確信。

結局、手旗をつかったりしてなんとか宝積寺まで走って一安心。そういえば田んぼに落ちたミニバンはようやく救い出せたようにレッカー車の姿はなくて、重機をトラックに載せるところでした。

すでにこの時点で25分くらいの遅れ。混んではいるもののトンボと併走したりのどかな夕暮れの景色を楽しんで遅れも気にならないほど。こういうスローな旅もいいの鴨なんて身勝手に考えながら淡々と走って宇都宮に到着。そしてここからさらなる珍道中へとDD51+12系はいざなってくれるのでした。

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