これぞカメラマンスピリッツ
「不詳・宮嶋 死んでもカメラを離しません」ずっと前に衝動買いしてずっと眠らせていたのをみつけて読み始めたらあまりに面白い。

フライデー〜週間文春と渡り歩いて世間の度肝を抜く写真を撮り続けている宮嶋茂樹さんをモデルにして色々と脚色したノン(いやセミの方が正しい?)フィクションらしいけど、感想はというと一言目にこのおっさんホンマもののバカ(本人の耳に入ったらシバキ倒されるだろうな)。実際は寡黙で硬派で温和な人だけどこの本のなかでは負傷を不祥と間違えられてこの本のタイトルが生まれるくらいすさまじい。カメラマン一筋で様々な修羅場をくぐり抜けて結婚しても奥さんに逃げられて6畳一間のアパート住まいに始まって、取材にいくとなるとシブーイ作戦がどうみても破天荒を通り越してそういう努力と執念を積み重ねてすごい写真を撮ってくるのかと思ってしまう。

撮影している所は実話だろうけど、それをおもしろおかしく脚色しているライターとの合わせ技で電車のなかで吹き出しそうになるのをこらえて読むくらい。特に成田のデモがはじけて(荒れてという意味らしい)そのなかでボコボコになって撮影どころか逃げ回るところもすごいしあとは小菅で麻原をつかまえるときの執念はこれぞカメラマンスピリッツだと言わせるものだった。

そしてこれが後の旅行で思わぬ方向に転ぶことに・・・。

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