奥能登・美濃に続く消えゆく鉄路を追い求める旅第3弾は常陸の
鉄路日立電鉄へ。

行きは京急を横浜で降りて湘南新宿ラインに乗り換え。さすがに混む
のと小山までの2時間以上かかるしここは冬から解禁になったグリーン
車を奮発。空いているのをいいことに、リクライニングをフルに倒して
新鶴見機関区までは外を見ていてそこから寝て気が付いたら東北本線
をひたすら北上していてほどなくして小山に到着。ここで水戸線に
乗り換え。

水戸線はひたすら関東平野の田園地帯に住宅街が混じっているような
単調な感じでまたもや居眠り。そして、友部付近で目が覚めて常磐線に
入り水戸が近づくと窓一面にはやわらかい赤に染まった山が広がると
そこは偕楽園で臨時駅に停車。

勝田から乗り換えてかつての東北への大動脈常磐線をひたすら北上。
昔のSLなどは勾配に弱かったから上野−仙台は距離が短いけど途中
に急勾配が連続する東北本線よりも距離が長くてもカーブも勾配も
緩い常磐線が主流で、その名残か所々きつめのカーブに厳しい地形が
ある以外は本当に直線が多くてかなりスピードを出して走る。

予定よりも1本早い電車に乗れたから日立電鉄なら大甕で乗り換える
のを終点の鮎川の1.5キロ北の日立で降りてこのタイミングなら
バスがあると思いきやなくて歩くことに。アップダウンが激しい道
だったけど所々に海が見えたりしていい運動になったし、鮎川の
駅の奥に止まっている車両を撮影できたから歩いてよかった。

鮎川の駅に着くとすでにそれなりの人がいて到着する列車の撮影。
自分ももちろんその中に入って撮影してさらに駅に置いてある車両を
何本か撮ってから発車までの待ち時間に昼食。折り返しの待ち時間が
長いからそれをターゲットにしたお好み焼き・焼きそばの屋台が出て
いてお好み焼きを買ったけど。生地も粉っぽくないし、あっさり目に
出来ている上に広島派の自分にはありがたい「おたふくソース」が
たっぷりと乗っている。そして、食後の一服は千葉・茨城限定とくれ
ばMaxコーヒー。口一杯に広がる練乳の甘さにとけ込むコーヒーの
香りがたまらない。

そんなこんなで待っていたら発車。大甕までは地図上では割合常磐線
に並行しているけどこっちは直線だらけでもなくてこまめに止まって
いく。車両は元営団銀座線のお下がりで扇風機には今は亡きSマーク
がしっかりと残っているあたりがいいな。線路はやっぱり地方私鉄
らしく揺れも大きく速度もあまり高くない。そして、大甕を過ぎると
内陸にはいり視界が開けていくけど相変わらずのんびり走っていれば
突然、民家の屋根の横をかすめるように走る鉄橋が出てくれば終点の
常北大田が近づいている合図。車内は、本当に廃止する必要があるの?
というくらいの満員で地元の人やらそのために各地から駆けつけてきた
ファンや親子連れに混じって普通の利用客がいたけどどっちが多いの
かな?そして沿線には撮影する人がたくさん。

となりの常陸太田で水郡線に乗り換え。ここで接続が悪くて1時間
待ち。でも常陸大田−上菅谷なんて盲腸区間を残すとあとがやっかり
だから本を読んで待つとあっという間で発車。車窓はこれといって
特徴がないし途中からボックスシートの向かい側に乗ってきた二十歳
くらいの女の子がいきなりお化粧だけならまだわかるけど、髪を
カールさせたりと身支度に忙しそうだしそのまま本を読んで水戸に到
着(別に忙しそうなあたりに深い意味はないかも)。

ここで時間があったら茨城交通あたり踏破しようかと考えた
けどだいぶ遅いから次回に茨城私鉄踏破の旅でもしようかと考えなが
ら上野行きに乗ってもう一度偕楽園の今度は夕陽にそまった梅林を
見ながらひた都心を目指すはずがなんだか足元のヒーターが熱いし
お腹も空いてきたところで車内は停電。明かりが両端の非常灯兼用
のだけしかつかなくなってもみんな慌てる様子がないから常磐線に付
き物のデットセクションを通過したということは、もうすぐ我孫子。
ここで降りて立ち食いそば屋に直行。

我孫子といえば唐揚げそば。なにしろこぶしくらいの大きさの鳥の
唐揚げが入っている豪快さにしかも衣がつゆを吸ってもサクサクして
いるのがポイント。自分が選んだのは2個入りだけどかなりのボリュ
ーム。さらにすごいと麺大盛りに単品の唐揚げを追加する人もいる
そうでさすがにそこまでは(笑)。

腹ごしらえが終わったところで今度は真っ直ぐに上野を目指しあとは
山手線−京急とおなじみのルートで帰宅。多少仕事にゆとりが出て
きたし、ドライブもいいけどまた18キップ片手に出かけるもいい
なと思った一日でした。

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