旅の雑感

今回の旅は消えゆく鉄路を追い求めるのがテーマだったけど、今までに
同じように消えた路線にいくつか乗ってきたりあちこちを旅してきた
なかでの雑感。

その1　接続がなんでこんなに悪いの？
ローカル線といえども新幹線と接続している路線はそうでもないけど
他の路線相互間やバスが鉄道との接続を全く考えていなかったりする
のがあちこちに。今回の能登の旅のプランニングで最も泣かされたの
が接続の悪さ。特に1本待つのが命取りとなるエリアではなるべく
接続をとるようにできないものか。ましてやテレビのようなローカル線
の旅を本当にしようとすると駅から降りてもバスはないはぶらり途中
下車したつもりが次の列車は何時間待ってもこないことが。もし本当
にやるのなら念入りにプランを練ってあらかじめ駅前に予約してタク
シーをつけて置いて場合によってはタクシーで列車を追いかけさせる
とか乗り換え地点までいってもらわないとできないことも、というか
もはやそれはローカル線の旅でなくローカル線というアトラクションに
乗るといった方が正しいし、その前にそんなことするなら最初から
レンタカーの方が安上がりでしょ。

その2　等間隔でないダイヤ＋無意味な乗り換え
利用客の少なさゆえに本数を少なくせざる得ないけどせめて1時間
1本の確保を。あと列車の間隔はなるべく等間隔に。そして運転する
側の都合で無意味に客を乗り換えさせるのでなくてなるべく直通で
乗れるようにできないのかな？のと鉄道でいうと珠洲での1時間停車
や穴水での乗り換えがまさにこれ。

その3　線路の悪さ
元々、地形の厳しい場所を走る路線が多くて速度を望むのは厳しいか
もしれないけど十分な線路の手入れをする費用がないのはわかるけど
乗り心地が悪かったり線路が悪いから速度を抑えないといけない場面
があって特に電化しているローカル私鉄はやたらそれが多い。JRも
もうちょっとがんばればバスに十分対抗できる路線もあるのだし、
その点名鉄の路面電車は専用軌道はスピードをだせる区間はきちんと
高速走行用に線路が整備されているのは感心。

その4　高速バスの脅威＋高速化の遅れるローカル線
能登半島の主要エリアには奥能登特急で金沢から2時間圏内で結ばれ
ていて輪島あたりだと本数も多くて便利な反面、ローカル輸送が主体
の鉄道＋バスはスピードも値段も勝ち目無し。高速道路は無意味に
増え続けるのに鉄道の高速化といえば新幹線というリーサルウエポン
が大きく目に付くけど行政と共同で高速化事業をしたJR西日本の
山陰線とか田中角栄の遺産をベースに高速路線へと規格変更して
いき安定経営にこぎつけた智頭急行や北越急行のように高速路線に
生まれ変れば意外な発展を遂げそうな路線があちこちあるような。
車両の性能もかなり上がっているし。

その5　東海道新幹線の混雑
品川開業で東海道新幹線は主力がのぞみになり客が増えているのはい
いけど混雑しすぎ。毎時12本と通勤電車並みの本数でないと運びき
れないほど東海道を行き来する人が多いのは異常。ついでに鈍足だった
こだまものぞみと同じ車両で270キロで走れるから遠くまで逃げ切
れるようになり名古屋なら30分違いで走れるようになったのは
革新的なこと。こだま専用の格安きっぷもあるし名古屋までならこだ
までも悪くはないような。