奥能登の去りゆく鉄路を求めて
2005年2月12日 鉄道・鉄道模型〜能登の朝〜
輪島といえば朝市、昨日は早く寝たからばっちり起きて名物朝市に
出発。外は雪が一晩降り続いたらしく昨日よりも積もっているなと
思いながら昨日バスや居酒屋の往復で通った道を所々圧雪状態で
滑りやすいのをがまんして朝市通りには行ったら完全に凍結して
すごい滑る。おかげでぎこちない足取りで朝市を見て回ったけど
函館とは全く違って本当に地元の人が小さなお店を広げていて、売
っているものも、観光客向けのカニに始まって地元の海の幸や漬け物
それに干物が多くて歩いている人も地元の人と観光客が半々。ここで
家には宅急便でカニを送ってあげてあと会社へとお菓子とか安かった
からスルメや干物を買って、朝食代わりにサザエの串焼きを買って
その場で食べたけどたまらない。そして再び凍結する中を歩いて
駅へ。
輪島〜穴水 (能登中央バス)
かつて鉄道が走っていたこの区間は今ではバスに転換。昨日の奥能登
特急が集落よりも幹線道路を優先するのに対して路線バスは街道から
はずれた集落の中まで入るのと、昨日からの雪で除雪されていない
所も多かったけどそれでも時間通りに走るのはさすが。途中、のと空港
を経由したけど飛行機の時間から全く外れているのに乗ってきた人が。
プランを組むときにのと空港乗り換えも考えたけど地元でも空港とし
てだけでなくバスターミナルの役割もあるのか?ほどなくして穴水に
到着。
穴水〜鮹島 (のと鉄道能登線)
ここからが今日のメイン、のと鉄道能登線。惜しくも3月で廃止が
決まりこれで奥能登から鉄道が消えることに。そんな消えゆく鉄道を
惜しむかのように全国から同志(鉄道マニア)に観光客もかなりいて
2両編成の小さなディーゼルカーは立ち席もでるほど。自分が乗った
時には空席がなかったから運転席のすぐ後ろ側を陣取ってゆっくりと
外を見ることに。
車両は一目で80年代後半くらいに作られた地方鉄道向けの標準仕様
だけど前面のライトの位置が独特なのと、同年代の他の会社の車両と
違って能登の厳しい気候の中を走り抜いてきただけにだいぶ痛んで
いるのが惜しいところ。
線路は珠洲の近くまでアップダウンがはげしくてトンネルも多くて
トンネルの入り口には「いろは」の看板があってつながるのだから
いかに山と海の間のわずかな所に苦労して線路を引いたような感じ
だけど、そのおかげで山と海の風景が同時に楽しめるのがたまらない。
先頭部のマニアは暗黙の了解で数駅ごとに交代で前に立つようになっ
たから自分はすぐに座っての展望だけど海も去年のった五能線と違って
自然な海岸線がたくさんあって時々入り江が見えたりして退屈させ
ない。列車は、厳しい地形を必死になって走るけどこの世代の車両だ
からパワーも今の車両よりもないし駅間もそんな長くなくて60キロ
前後で走ることが多いけどこれでもかなり奮闘しているけどその分、
保線が地方路線がゆえに手入れが行き届いていないと言うか高速走行
向けに整備してないから揺れること。珠洲からは内陸に入る代わりに
速度も上がってほどなくして終点の鮹島に到着。
鮹島〜珠洲(のと鉄道)
ここで折り返しの時間を使って撮影。結局、終点まで残っていたのは
マニア系か旅好きでのと鉄道の廃止を惜しむ人だからみんなで撮影し
て折り返しに戻ることに。再び少し走って珠洲にもどったけどここは
車両基地があるのと珠洲市の中心のためここ止まりの列車も多く
自分が乗っていたのもそうで時刻表では1時間後の始発列車に乗る
ことになっているけど、実際は1時間停車でそのまま穴水行きになる
というので荷物を置いたまま改札の外へ。
珠洲〜穴水〜七尾 (のと鉄道)
1時間の停車時間の間、車内で待つことも出来たけど外に出てお昼に
することに。周りにお店があるという感じもなかったから売店の
お姉さんに聞いたら近くにうどん屋があるということなのでそこに
することに。近くと言っても地元の人の近くだから歩くこと10分。
でも車内に荷物を置けたから身軽になれてよかったけどフル装備だった
らちょっと歩きたくないな。うどん屋でカツ丼とうどんのセットを
頼んだけど味はどっちも普通だけどうどんのおつゆが薄い関西風に
なっている!!(能登は西日本だから当たり前だけど)。
お昼を食べ終えて駅に戻って車内に入ったら今度は高校生の下校時間
にあたってしまいまたもや座れなくて今度は最後尾に陣取って景色
を楽しむことに。出発してすぐに恋路海岸が見えてのと鉄道のハイラ
イトを迎える。恋路を過ぎたあたりからウトウトして気が付けば
穴水の近く。ここで乗り換えさせられて七尾へ向かう。全体的に
スピードが一回り速くなり直結レンジ(車でいうODみたいなもの)
に入る回数も増える反面、車窓は海が見える回数も減り完全に内陸
に入っていきやがて七尾に到着。
七尾〜金沢(JR七尾線 普通)
ここからは電化されているから電車に乗り換え。大阪方面へは一足
先に特急が出るため車内は地元の人しかいなくて3両編成はガラガラ
でボックスを占拠できたからこうなれば必殺足伸ばしでくつろぐこと
に。車両は横須賀線・東海道線でのおなじみの113系を改造した
415系。JR西日本はゲテモノ好きなのか?変な改造をするけど
これがさきがけかもしれない。のと鉄道とはうって変わって線路も
よくて景色は内陸の平坦線だから平凡だけど乗り心地もよくて椅子も
改良されているし普通列車ながらにしてかなり快適。
七尾線から北陸本線に入る手前で停電発生。室内の電気が非常灯だけ
になって真っ暗に近くなったけどこれは、名物?デッドセクションを
通過しているときのアトラクション(笑)。地元客+マニアはわかって
いるからいいけど、知らない人が乗っていたらきっと事故だと思う
だろうな。北陸本線をしばらく走れば金沢に到着。
金沢〜岐阜(特急しらさぎ号)
金沢からは特急に乗り換えて一路岐阜へ。夜だから混んでないと計算
して無駄な出費を抑えるために自由席を選んだから早めにホームに
並んでいたけど寒い。しかも発車時間間際になってようやく列車が
来るしサービス悪いななんて思っていたらこの列車富山始発でした。
計算とおり室内はガラガラではないけど空いていてもう車窓を楽しも
うにも夜だから何も見えない。とりあえず、金沢で買った駅弁「利家
御膳」を食べ始めたけどこれがなかなかのもの。「利家とまつ」に
便乗して登場したのはみえみえだけど、前田家の宴席でのメニューを
当時の文献を元に再現した二段重ねのお弁当には、煮物・焼き物・
揚げ物がバランスよく入っていて思わずお酒を買っておけばよかった
と思ったけどまぁ、それを抜きにしても純粋においしいしよくできて
いる。
列車は、特急街道北陸本線を爆走。昨日乗った「はくたか」の兄弟
車である683系は空調は多少ましだけどやっぱり上着を脱ぐと肌
寒い。外があまりに寒いからかもしれないけどまぁそれはいいとして
線路は昔から高速コースを新車ということもあってかなり快適。米原
からは進行方向がかわり関ヶ原を越えると大垣。昔は青春18きっぷ
を使っていてこの区間は難所だったけど特急に乗ってしまえば難無く
走り去り岐阜に到着。
岐阜に着いたのは夜遅かったからホテルで飲むお酒を買うくらいで
寄り道無しで直行。ホテルにつけばあとは寝るだけのようなもの。
こうして奥能登の消え去る鉄路を追い求めた一日は終わった。
輪島といえば朝市、昨日は早く寝たからばっちり起きて名物朝市に
出発。外は雪が一晩降り続いたらしく昨日よりも積もっているなと
思いながら昨日バスや居酒屋の往復で通った道を所々圧雪状態で
滑りやすいのをがまんして朝市通りには行ったら完全に凍結して
すごい滑る。おかげでぎこちない足取りで朝市を見て回ったけど
函館とは全く違って本当に地元の人が小さなお店を広げていて、売
っているものも、観光客向けのカニに始まって地元の海の幸や漬け物
それに干物が多くて歩いている人も地元の人と観光客が半々。ここで
家には宅急便でカニを送ってあげてあと会社へとお菓子とか安かった
からスルメや干物を買って、朝食代わりにサザエの串焼きを買って
その場で食べたけどたまらない。そして再び凍結する中を歩いて
駅へ。
輪島〜穴水 (能登中央バス)
かつて鉄道が走っていたこの区間は今ではバスに転換。昨日の奥能登
特急が集落よりも幹線道路を優先するのに対して路線バスは街道から
はずれた集落の中まで入るのと、昨日からの雪で除雪されていない
所も多かったけどそれでも時間通りに走るのはさすが。途中、のと空港
を経由したけど飛行機の時間から全く外れているのに乗ってきた人が。
プランを組むときにのと空港乗り換えも考えたけど地元でも空港とし
てだけでなくバスターミナルの役割もあるのか?ほどなくして穴水に
到着。
穴水〜鮹島 (のと鉄道能登線)
ここからが今日のメイン、のと鉄道能登線。惜しくも3月で廃止が
決まりこれで奥能登から鉄道が消えることに。そんな消えゆく鉄道を
惜しむかのように全国から同志(鉄道マニア)に観光客もかなりいて
2両編成の小さなディーゼルカーは立ち席もでるほど。自分が乗った
時には空席がなかったから運転席のすぐ後ろ側を陣取ってゆっくりと
外を見ることに。
車両は一目で80年代後半くらいに作られた地方鉄道向けの標準仕様
だけど前面のライトの位置が独特なのと、同年代の他の会社の車両と
違って能登の厳しい気候の中を走り抜いてきただけにだいぶ痛んで
いるのが惜しいところ。
線路は珠洲の近くまでアップダウンがはげしくてトンネルも多くて
トンネルの入り口には「いろは」の看板があってつながるのだから
いかに山と海の間のわずかな所に苦労して線路を引いたような感じ
だけど、そのおかげで山と海の風景が同時に楽しめるのがたまらない。
先頭部のマニアは暗黙の了解で数駅ごとに交代で前に立つようになっ
たから自分はすぐに座っての展望だけど海も去年のった五能線と違って
自然な海岸線がたくさんあって時々入り江が見えたりして退屈させ
ない。列車は、厳しい地形を必死になって走るけどこの世代の車両だ
からパワーも今の車両よりもないし駅間もそんな長くなくて60キロ
前後で走ることが多いけどこれでもかなり奮闘しているけどその分、
保線が地方路線がゆえに手入れが行き届いていないと言うか高速走行
向けに整備してないから揺れること。珠洲からは内陸に入る代わりに
速度も上がってほどなくして終点の鮹島に到着。
鮹島〜珠洲(のと鉄道)
ここで折り返しの時間を使って撮影。結局、終点まで残っていたのは
マニア系か旅好きでのと鉄道の廃止を惜しむ人だからみんなで撮影し
て折り返しに戻ることに。再び少し走って珠洲にもどったけどここは
車両基地があるのと珠洲市の中心のためここ止まりの列車も多く
自分が乗っていたのもそうで時刻表では1時間後の始発列車に乗る
ことになっているけど、実際は1時間停車でそのまま穴水行きになる
というので荷物を置いたまま改札の外へ。
珠洲〜穴水〜七尾 (のと鉄道)
1時間の停車時間の間、車内で待つことも出来たけど外に出てお昼に
することに。周りにお店があるという感じもなかったから売店の
お姉さんに聞いたら近くにうどん屋があるということなのでそこに
することに。近くと言っても地元の人の近くだから歩くこと10分。
でも車内に荷物を置けたから身軽になれてよかったけどフル装備だった
らちょっと歩きたくないな。うどん屋でカツ丼とうどんのセットを
頼んだけど味はどっちも普通だけどうどんのおつゆが薄い関西風に
なっている!!(能登は西日本だから当たり前だけど)。
お昼を食べ終えて駅に戻って車内に入ったら今度は高校生の下校時間
にあたってしまいまたもや座れなくて今度は最後尾に陣取って景色
を楽しむことに。出発してすぐに恋路海岸が見えてのと鉄道のハイラ
イトを迎える。恋路を過ぎたあたりからウトウトして気が付けば
穴水の近く。ここで乗り換えさせられて七尾へ向かう。全体的に
スピードが一回り速くなり直結レンジ(車でいうODみたいなもの)
に入る回数も増える反面、車窓は海が見える回数も減り完全に内陸
に入っていきやがて七尾に到着。
七尾〜金沢(JR七尾線 普通)
ここからは電化されているから電車に乗り換え。大阪方面へは一足
先に特急が出るため車内は地元の人しかいなくて3両編成はガラガラ
でボックスを占拠できたからこうなれば必殺足伸ばしでくつろぐこと
に。車両は横須賀線・東海道線でのおなじみの113系を改造した
415系。JR西日本はゲテモノ好きなのか?変な改造をするけど
これがさきがけかもしれない。のと鉄道とはうって変わって線路も
よくて景色は内陸の平坦線だから平凡だけど乗り心地もよくて椅子も
改良されているし普通列車ながらにしてかなり快適。
七尾線から北陸本線に入る手前で停電発生。室内の電気が非常灯だけ
になって真っ暗に近くなったけどこれは、名物?デッドセクションを
通過しているときのアトラクション(笑)。地元客+マニアはわかって
いるからいいけど、知らない人が乗っていたらきっと事故だと思う
だろうな。北陸本線をしばらく走れば金沢に到着。
金沢〜岐阜(特急しらさぎ号)
金沢からは特急に乗り換えて一路岐阜へ。夜だから混んでないと計算
して無駄な出費を抑えるために自由席を選んだから早めにホームに
並んでいたけど寒い。しかも発車時間間際になってようやく列車が
来るしサービス悪いななんて思っていたらこの列車富山始発でした。
計算とおり室内はガラガラではないけど空いていてもう車窓を楽しも
うにも夜だから何も見えない。とりあえず、金沢で買った駅弁「利家
御膳」を食べ始めたけどこれがなかなかのもの。「利家とまつ」に
便乗して登場したのはみえみえだけど、前田家の宴席でのメニューを
当時の文献を元に再現した二段重ねのお弁当には、煮物・焼き物・
揚げ物がバランスよく入っていて思わずお酒を買っておけばよかった
と思ったけどまぁ、それを抜きにしても純粋においしいしよくできて
いる。
列車は、特急街道北陸本線を爆走。昨日乗った「はくたか」の兄弟
車である683系は空調は多少ましだけどやっぱり上着を脱ぐと肌
寒い。外があまりに寒いからかもしれないけどまぁそれはいいとして
線路は昔から高速コースを新車ということもあってかなり快適。米原
からは進行方向がかわり関ヶ原を越えると大垣。昔は青春18きっぷ
を使っていてこの区間は難所だったけど特急に乗ってしまえば難無く
走り去り岐阜に到着。
岐阜に着いたのは夜遅かったからホテルで飲むお酒を買うくらいで
寄り道無しで直行。ホテルにつけばあとは寝るだけのようなもの。
こうして奥能登の消え去る鉄路を追い求めた一日は終わった。
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