リゾートしらかみが夜のとばりが降りた秋田駅に
滑り込むあたりから胸の中は高鳴っていた。

それから旅館に着いてて夕食を食べてから風呂に
入って、部屋に戻ってミニスピーカーから音楽を
流しながらホタテの干したのをおつまみにビールを
流し込んでみるけど落ち着かない。

そう、ここは昔恋していたメル友が生まれ育った
秋田の地でありじぶんにとっては特別な意味を持つ
場所でもあった。

どうして、4年前。それも一度も会ったことも話
したことも無いのにこんなに彼女のこと覚えて
いられるのだろう?本当に自分は過去に浸りながら
生きていく生き物だからだろう。

その日の番は彼女の思い出を振り返るように何回も
浜崎あゆみの「end roll」や「SEAS
ONS」をはじめ自分にとって恋のテーマソングに
なっていた曲を聴きながら眠りについた。

そして翌日、秋田の地を去るためにのった秋田新
幹線「こまち」号のなかでもやはり同じように
聞いて東京に戻ってきた。

今回の旅行を決めたとき、どうしても秋田には
行ってみたかった。彼女が生まれ育ってきた場所の
空をこの目で見たかった。そんな秋田の空はやさ
しさと共に懐かしい感じがした。いつかもう一度
この地を訪れるときは彼女の記憶を完全に思い出に変えておきたい、もう過去のことなのだから。


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