二日目の朝は二日酔いというわけでもないけど、
昨日飲み過ぎたせいかなんだかけだるい目覚めで
ぼんやりしたまま仕度をしてホテルをチェックア
ウト。とりあえず朝食をと駅に向かって歩くも何も
これといって店もなくてそのまま駅に到着。駅も
立ち食いそばしかなくてこれに決定。濃いめのつゆ
に田舎そば風の太くて色が濃いそばでまずまずの
味でした。そして秋田にむかっての乗り継ぎの旅の
はじまり。

第1ランナー(釜石→宮古)
山田線 普通 宮古行き
今日、最初のランナーは運がいいことに去年まで
急行「陸中」に使われていたキハ110系の急行
仕様車だからリクライニングシートという普通列車
にしては豪華な車両のしかも座ったのが運転席の
すぐ後ろ。おかげで多少みにくいけど全面展望も
楽しめてものすごく得した気分。線路は昨日の
三陸鉄道の続きのような三陸海岸に沿って走るもの
の海はトンネルの手前などで少し見えるくらいで
トンネルとアップダウンの連続でほどなくして宮古
に到着。

第2ランナー (宮古→盛岡)
山田線 快速リアス 盛岡行き
宮古からは快速リアスに乗り換え。来た車両は古
めかしいキハ52だがエンジン音が何か違う。隣の
線路にいる車両のエンジンをみたら6気筒しか
ないことでエンジン交換車であることが判明。DM
H17エンジンの音が聞こえると思ったのに(涙)
。気を取り直して出発。列車はすぐに山深くへと
入っていき、これでもかこれでもかというくらい
アップダウンが続く。2台あるエンジンも時には
轟音をあげて必死になって山越えに挑む。
車窓はというと、今度は東北の山の中を走るために
はやくも紅葉が。列車の速度もはやくないために
真っ赤になったもみじとか木々の姿がはっきり見
えるし色とりどりに染まる山をたっぷり楽しんで
盛岡に到着。

第3ランナー(盛岡→八戸)
東北新幹線 はやて7号 八戸行き
乗り換え時間がなくて急いで新幹線ホームに到着
。全席指定でも今回は短時間だから指定をとらなか
ったから最悪立ちかなと思ったらがら空きで、
3人掛けのいすを荷物を置いたり広々と使えた。
八戸までわずか30分ちょっとで到着。本当に延長
する必要あったのか?

第4ランナー (八戸→青森)
東北線 特急 スーパー白鳥7号 函館行き
去年ならはつかりで1本だったこの区間も分断され
てしまい乗り換えを強いられるのは不便だと思い
ながら乗り換え。今回は運良くスーパー白鳥だから
JR北海道の新車789系に乗車。去年函館に行
った時ははまだ試運転をしていた車両に早くも乗車
することに成功。かすかに残る新車の匂いと東日本
の車両よりも確実に1ランク上の椅子に座るとつい
つい眠気が。気が付いたら青森のちょっと手前。
まぁ、去年も乗っているし車窓は今回はいいか。

第5ランナー (青森→秋田)
奥羽線・五能線 快速 リゾートしらかみ2号
秋田行き。

今日の旅行のハイライトというかここまで乗り続
けの旅をする最大の目的がこの列車に乗ることで
秋田までゆっくりと5時間をかけて走る。4両編成
のうち両端の2両は普通のリクライニングシート
だけど、前のシートとの間隔が広くて座面スライド
式だから体にフィットしやすくて疲れにくくできて
いて、真ん中の2両は個室風のボックス席が並んで
いてこっちはグループ客専用といった感じ。そして
運転席の後ろはラウンジになっていて展望を楽しめ
るようになっていたりとよくできている車内に感心
してしまう。青森を出発すると、津軽平野を軽快に
走り外には黄金色の水田や稲刈りが終わって藁が
束ねられて干している光景が一面に広がっているの
が続いて弘前に到着。そして川部から五能線に入
ると津軽三味線の生演奏をBGMに今度は岩木山と
収穫シーズン真っ直中のリンゴ畑が展開してきて
演奏が終わる頃には五所川原温泉に到着。

そしてここからが五能線そしてリゾートしらかみ
最大の魅力ともいえる海岸線を走る区間が始まる。
その距離なんと約80キロ!!。荒々しい断崖絶壁
のようなところもあればテトラポットが敷き詰め
られているところから日本海の波の荒さが想像で
きるような場所や砂浜、そして入り江に作られた
漁港やわずかの平地に密集する集落。交換のために
7分ほど止まった駅では道路1本渡ればもう海岸
だし、その中でも一番きれいな区間ではちょうど
夕暮れ時で夕日に染まる海やシルエットになる岩
などが見えてくるころには乗っている人全員が
海側の椅子に座ってカメラを構えているほど。そし
て日もすっかり沈んで暗闇の中を走る頃には列車は
いくらか速度を上げて夜のとばりが降りた秋田に
到着。たっぷりと車窓を楽しめるこの列車はマニア
でなくても5時間でした。

秋田駅に到着したらさっそく、今日止まる旅館に
チェックイン。今回は夜も遅いからいくら秋田の
中心部とはいえ食事の場所を探し歩くのもどうかと
思ったから食事付きの駅の近くの旅館にしたけど
ここの建物がまたいかにも一昔前の駅前旅館という
感じでボロくて部屋も古さが否めない感じだったけ
ど従業員さんたちの応対もとても温かさが感じら
れたし何と言っても料理がすごかった。秋田名物
きりたんぽ鍋に、お刺身や貝の酢の物そして小さ
いけど松茸の土瓶蒸しまで付いてきてまさか、この
金額クラスの旅館でこんなのが出てきたことが
ビックリ。どれもおいしく食べれたしここを選んで
正解だったと実感しながら部屋へ。

部屋に戻ってからは友達に旅先からの実況中継を
してあとはミニスピーカーから適当に音楽を流して
ホタテの干したのをおつまみに昨日買ったままに
してあった日本酒を片手に日記を書きながら秋田で
の一夜はふけていくのだった。


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